ランチェスター戦略における局地戦は「No.1主義」の徹底から!

ランチェスター戦略で言われる「No.1主義」とは?

ランチェスター戦略を理解する上で最も重要になるのが「No.1主義」という考え方です。

元々ランチェスター戦略は戦争戦略のために考え出されたものですが、現在では「企業間の健全なる競争に勝つための理論と実践の体系」となって活用されるようになっています。

そして、現代版(ビジネス版)におけるランチェスター戦略の最も重要な考え方は「No.1」になることです。

ランチェスター戦略である「No.1」と言うのは、単なる1番のことではなく、二番手を圧倒的に話した状態でのダントツトップの事を指します。

 

No.1主義は、三倍もしくは√3倍以上の差が必要!

ランチェスター戦略では、第一法則と第二法則という2つの法則に分かれており、第一法則では2番手に対しては3倍以上の差、第二法則では2番手に対して√3倍以上の差が必要と言われています。

ランチェスター第一法則では、2番手に対し3倍以上!

第一法則と呼ばれるのは「局地戦、接近戦、一騎打ち(1対1の戦い)」の場合における考え方です。

ランチェスター第一法則

局地戦…狭い所、敵の兵力数が見える様な場合
接近戦…近くで戦う場合
一騎打ち…1対1でしか対戦できないような場合

これらの場合においてNo.1になるためには、2番手に対し3倍以上の差が必要と考えられています。

ランチェスター第二法則では、2番手に対し√3倍以上

第二法則では「広域戦、遠隔戦、確率戦」の場合における考え方です。

ランチェスター第二法則

広域戦…敵が視界に入らないような広い場所での場合
遠隔戦…遠くで戦う場合
確立戦…一人が複数を攻撃できる状況の場合

これらの場合においてNo.1になるためには、2番手に対し√3(≒1.732)倍以上の差をつけることが重要と考えています。

 

どうして3倍や√3倍以上の差をつける必要があるのか?

なぜ、単なる1番ではなくNo.1と呼ばれる3倍や√3バイ以上の差をつける必要があるのか?

この根拠もランチェスター戦略には存在します。

まず、1番であっても2番との差が僅かな場合、2番は1番になろうとするので激しい競争が起こります。

そしてこの戦いは、ビジネスの場においては値引きやサービス合戦などの消耗戦になりがちで、消耗戦の結果、両者の差が少なければいつ逆転を許されてもおかしくない状況が発生します。

つまり、一番の地位は決して安定しませんし、収益性もよくないことが問題なのです。

 

その一方で、1番と2番の差が大きくついていると状況は変わります。

1番と2番の差が大きく離れていると、2番手はこれ以上1番と張り合えば体力的に劣る自社の方が先に破たんしてしまうリスクを背負います。

その結果、全面的な戦争を避け、棲み分けを考えるようになるのです。つまり、戦わずして勝つ状況が発生するのです。

 

小さな会社でもNo.1になることはできる!

「でも、それって大きな会社じゃないとできないんでしょ?」
「どうせうちは小さな会社だし、最初からNo.1なんて無理だよ」

なんてあなたは思うかもしれませんが、トップページでもお伝えしたとおり、ランチェスター戦略は弱者が強者に勝つための戦略です。

つまり、二番手以下の会社や小さな零細企業でも以下の戦い方を行えば、十分にNo.1になることは可能なのです。

2番手以下、弱者がNo.1になるためには

1.市場を細分化する
2.重点化市場を定め集中する
3.差別化する
4.接近戦、陽動戦などの弱者の戦い方で戦う
5.小さな市場でも一番になったら強者の戦略に転じる
6.二番を叩いてまずはひとつダントツ(No.1)をつくる
7.次なるNo.1をつくり、各個撃破を繰り返し、全体でNo.1を目指す

ここで重要なことは、単なる総合的な順位アップに取り組むのではなく、全体を細分化した小さな一部分でまずは勝ちを一つ握ること。

それも圧勝するまでやることが大切です。

そうすれば、たとえ小さくてもNo.1なので収益性、安定性、成長性が増していき、その結果、余力を持って次なるNo.1づくりを目指していくことが可能になるのです。

 

弱者は局地戦から始め、No.1を増やしていく

ランチェスター戦略に則り、ビジネスをスタートさせるのであれば、まずは市場を徹底的に細分化した局地戦から始め、まずはその地でNo.1になることが大切です。

たとえどれだけ市場が小さくとも、2番手以降を寄せ付けない圧倒的なNo.1になってしまえば、その市場での収益性、安定性、成長性は確実なものとなり、次の市場開拓にも余裕が生まれて行きます。

当然ですが、一度No.1になったあとは、たとえ市場が小さくともその市場においてあなたは”強者”となります。

だからこそ、あなたが今戦っているその戦場において、自分が弱者なのか強者なのかを自覚した上で、取るべき戦略を変えて行くことを忘れないようにして下さい。

1.まずは局地戦から始め、No.1を掴みとる
2.そのNo.1の市場では強者の戦略をとる
3.新しい市場でも局地戦から始め、弱者の戦略でNo.1を取る

この繰り返しを続けて行くことで、市場を安定的に広げていくことができるようになるのです。

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